自己中彼氏
「もうっ!今日は大事な日だって知ってるんだったら、もっと早く起きなさいっ!!」


頭の上から怒鳴る母。


「そうだぞっ!せっかくお前の旦那になるっていう人が現れたんだから」


ご飯粒を飛ばしながら言う父。


そして2人同時、いや……弟も含めて3人で溜息をついている。



なによっ、3人してっ!!




3人を横目で睨みながら、支度をする。




こう言っちゃあれだけど、春人だって十分自己中で、彼女出来たの奇跡だと思うっ!!



まぁ、自分は好きだからいいんだけど。




支度を済まし、父が運転する車で、式場へと向かう。



式場に向かう時も

式場に向かってからも


あたしは父はそわそわしていた。



式場の道も間違えたくらいだ。


そのせいで、予定より20分遅れて着き、すぐメイク室に入った。




開けた瞬間、目に入る純白のドレス。


目を奪われてしまいそうだった。

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