37度の微熱
第一章

君との出会い

うるせぇ。うるせーよ。


俺は何でこんなにもイラついているんだろう


行きたくもない合コンに無理やり行かされ、香水臭い女の相手をしなければならないなんて。


「じゃぁ、俺らの今日の出会いに乾杯~!」

先頭に立って合コンを盛り上げる晋司が今日はとてつもなく馬鹿に見えるのは俺だけか?



馬鹿らしいとけなしながらも一番馬鹿なのは俺だ。



俺はタイミングが悪い。いや、むしろ運がついていないと答えるべきかもしれない。

もし誰かに、厄日はいつ?と聞かれたら俺は絶対に今日と答えるだろう。

「安輝!何飲む?」

突然、晋司が俺の隣に座り、今日初めて出会った女とイチャイチャしながら聞いてきた。

「…コーラ」

俺は、やる気のない声でボソッと言う。

「コーラね~」


もとはといえば全部こいつのせいだ。


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