魔王との蜜月
『挨拶だ』


なんちゅうハレンチな挨拶なの?


「処女を奪われるんですか?」


痛いのかな……


『痛くて泣き叫ぶかもな』


「いやぁあぁ!」

『やめておくか?』


「まだ心の準備が……」


『だろうな、よし待ってやろう』


怖いけど、優しい……。


いきなり処女捧げるなんて、できないもん。


『俺は、いつでも構わないからな』

優しく微笑むと魔王は、私にキスをして抱き締めてくれた。


「は……はい」


『処女のわりには下着が勝負下着だったな』


ふふふと笑う魔王

「なんで、そんな言葉知ってるんですか?」


『魔王だからな』



答えになってないよ。


赤い下着に黒のレース


こんな格好のままイケメンに笑われるなんて


恥ずかしい。


うぅっ。


急いで着替えを魔法で出してもらった。


『プレゼントだ』

シルクのパジャマ

「あ、ありがとう」


『じゃあ一緒に寝るか』


えぇっ?


『安心しろ添い寝だけだ』


いきなりキスされ安心しろと言われても


安心できないよ~

『おやすみ』


って寝てるし!


召喚されて疲れたのか熟睡した魔王

そして私も


いつの間にか


眠っていた。
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