kenka
第9章 怒り
ポタ…

血が落ちる。
それを見つめながら、
再び笑い始める藍。

「あはははっ!!」
玲の口から血が出ていた。
一方の藍も出血している。
互角というところだった。

「いい加減目を覚ましなよ♪」
「少しは…黙れ」
息の上がりが激しい。
もうすぐ終わるだろう、そう
藍は確信していた。

「…なぁ藍?」
「?」
「油断するなよ」

ドカッ
いきなり殴りかかる玲。
それが見事藍に命中。
反撃しようと心みるも、
すでに行動をよまれ
蹴りをいれられてしまう。

「お前の行動パターンなんざ、
お見通しだ。何年一緒にいると
思ってるんだ?」
さらに玲は藍に近付く。

「ふふ…ねぇ玲。あたしを
倒したら、どうする?」
「知るか」

ドッ
< 122 / 138 >

この作品をシェア

pagetop