kenka
第2章 はじまり

「何か怪しいんだよなー、宮崎」
教室ではヤンキー達が座りながら
アイスを食べていた。

「人を引き寄せねぇっつーか…
隠し事してるっつーか、何つーか」
「何か過去にあったんじゃねぇの?」
「お前知ってんのかよ」
「予想だけどさ」

ガラガラ。
扉が開いた。
奈央が教室へと入り、席へ座る。
しーんとなる女子達。
「宮崎、おはよー」
勇気を持って一人のヤンキーが話しかけた。
名前はナジカ。

「おはよう」
奈央は挨拶をすると、目線を外に向けた。
もちろん無表情で。

ほっとするナジカ。
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