kenka
第3章 さいせい
「お笑い者だな、憂」
繭が皮肉そうに言った。

「ふふふ♪私まで順番くるかなぁ?」
藍は笑顔で言う。

「とりあえず、直先輩には近付けるな。
てっぺんは守るんだ。
本当は直さんに戦って貰えば
終わるんだろうが、そういうわけにも
いかないしな。負担がかかる」
2人を玲が仕切る。

「んじゃ、次はあたしが行く。
藍には順番まわらせねぇよ」
「ふふふ♡」
繭が教室を出て行くと、
藍はそれを見ながら笑っていた。
玲が窓を見て言う。

「…直さんは、どこに行ったんだ?」
< 33 / 138 >

この作品をシェア

pagetop