あと××㎝!!
覇瑠への思いを簡単に消せるわけがない。




「俺、覇瑠を追いかけてくる」




そういって千里は保健室へ向かおうとした。




「あっ、そうだ修也」




「あぁ?なんだよ」




ボソッ

<いつまでもそんな態度じゃあ、俺が覇瑠を奪っちゃうよ?>




「んなぁ!?」




「悔しかったらもっと素直になんなよ修也クン」







言い返す言葉が見つからない。




千里の言ったとおり、俺はいままで築いてきた関係を




壊すのが怖くてずっと逃げてただけだ。




ガラガラガラッ




でもどうやったら・・・





どうやったら覇瑠、おまえは振り向いてくれんだよっ

< 7 / 20 >

この作品をシェア

pagetop