世界が終わる前に


時に家庭教育というのは本当に恐ろしいもので。


いつの間にか自分でも気づかない間に、そんな母親の“教育”という名の“寄生虫”に私は、かなり深く洗脳されていたのだ。


といっても、その事に気づいたのはごくごく最近の話なんだけれど……。



しかし、当時の私にはそれ――異常なまでの家庭教育――が当たり前だったのだ。




そう…――あの日が来るまでは。


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