透明にんげん。


いつの間にか神様が僕を生んだ。

いや、作った。



透明に完成した僕は、いつからかここで人間を見る毎日を送っていた。



つまらなくなんかない。


人間ほど愉快な動物はいないからね。


毎日笑って泣いて怒って疲れてる。


そして、あの不幸面。


まるで自分がこの世で一番不幸だ、と言わんばかりの顔を造る。



面白いったらありゃしない。



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