私だけを見て…


一緒に帰るのはいいけど全くと言っていいほど会話はなく、あっという間にお別れ


「じゃ」


そう言って歩きだそうとする先輩を、思い切って呼び止めた


「あの……メアドとかって教えてもらうことできますか?」


「え?メアド?」


と言って「うーん」と唸りながら考え出す先輩


やっぱ駄目かな……


「いいけど、俺あんま返事返さないよ?それでもいいの?」


「いいんです、いいんです!!」


私がそう言うと先輩は素早く携帯を取り出して、赤外線の準備に取り掛かる


それを見た私も急いで携帯を取り出した



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