私だけを見て…


「君が俺を避けるのは、俺に彼女がいるからだと言ったよね?」


「…はい」


「でもそれは、友達としてなら何も問題ないはず。何もやましいことが無ければ、彼女もきっと分かってくれる」


やましいことが無ければ…


「それはできません。先輩はなぜそこまで私にこだわるんですか?ただ私と出会う前の生活に戻るだけ。それに綺麗な彼女もいるんだから、私のことはもう放っておいてください」


「分からない。分からないけど君に避けられるのは悲しい」


「私は…先輩といると辛いです。先輩、もう関わることはないと思います。彼女さんのこと大切にしなきゃだめですよ」




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