白緑蝶"Ice green butterfly
「行くぞ」

『おまえなど

 俺にはいらない』

その後の飲み会の事は
あまり覚えていない。

俺は、頭の中を占領する
卯月の泣き顔を消す為に
酒に逃げた。

頭が、ぼんやりする。

白い霧、もやがかかる。

ただ、崇の言葉だけは
覚えている。

「ソラ、もう
 彼女には惑わされるな

 彼女は一度はセナを
 選んだ

 お前達はもう・・・」
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