AKIKO
休憩を終えて職場に戻ると早速


彼女の元に行き小さく


「ありがとう」


と声をかけた。


彼女は軽く頷いてにこっとしてくれた。


その日の仕事は思った以上に順調で


定時の15時より前にはあがれた。


帰り際に亜希子を探したが休憩にでも
行ったのか見当たらなかったので
その場を後にした。


着替えを終えてデパートの出口を


出ようとした時、メールがはいった。


“なんで先に帰っちゃったのよ!”


少し怒り気味の文面だ。


広樹は焦って立ち止まって返信をした。


“ゴメンゴメン、見つけられなくて
今帰る所、なんかあった?”


精一杯のお詫びの文面で訴えた。


“なんかあったじゃないよぉ~
折角梅干し渡そうとしたのに…”


まだ亜希子にはしたい事があったようだ

“んじゃあ待ってるよ、駅の下のホールでねっ”


広樹は亜希子が仕事が終わるまで待つ事にした。


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