Rose of blood
終わったら呼ぶからと伝え、ラキには席を外してもらった。



『近くで見ると本当にそっくりだ』



国王様の言葉に思わず苦笑いが漏れてしまった。



「……ローズにですか?」

『ローズの事を聞いているのか?』

「シエルからではありませんが、よく存じております」



ローズの事なら誰よりも私が知っている。


きっとシエルよりも……。



『君は……』

「申し遅れました。私、柊 瑠花と申します」

『瑠花、君は人間だね?』

「はい……」

『シエルとどのような経緯で出会ったのか聞いてもいいかね?』



私は頷き包み隠さず話をした。






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