Rose of blood
私が笑う事で少しでもお二人の心が軽くなればと思った。



「シエルはぐっすり眠っています。枕元には手紙を置いて参りました」

『瑠花私を恨む事で気が紛れるのであればいくらでも恨んでほしい。それが私にできるせめてもの償いだ』



国王様のこういうところ、シエルと似ている。


涙がでそう……だけどまだ泣いてはダメ。



「恨むなんてとんでもないです。国王様は当たり前の事をなさっただけですから。シエルとこの国の幸せを願っております」



シエル……幸せになってね……。






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