Rose of blood
「シエルの様子を教えてくれない?」

「シエル様……ですか?」



話辛いのか、言葉が出てこない様子だ。


恐らく……というか、やっぱりシエルの状態は酷いんだろう。



「遠慮はしないでほしいの。覚悟はできてるから」



私は微笑みラキの手を握った。



「……酷く荒れていらっしゃいます。瑠花様といらした時のシエル様の面影はなく、いつも無表情でいらっしゃいます」

「……そう。シエルの傍には誰かついていてくれているの?」






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