Rose of blood
『ねぇ、兄様』

『何だ?』

『ローズと幸せになってね。兄様が幸せそうな顔をしてると僕も幸せなんだ』

『幸せになるよ。勿論周りにいる者たちも幸せにしてみせる。セリアル、ありがとう』



満足気にお茶を飲むセリアル。


感謝の気持ちといつも心配をかけてしまって申し訳ないという気持ちでいっぱいになった。



『兄様たちを見てて、僕もなんだか恋人が欲しくなっちゃったな』

『焦らずゆっくりと見付ければいい。必ず巡り会えるはずだから』

『うんっ』



こんなに心が優しく思いやりの心に溢れている弟だ。


セリアルも素敵な女性と巡り会えるはずだ。


その時がきたらローズは寂しがるかもしれないがな。






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