Rose of blood
もうすぐここへアマンダがやって来る。


アイシャは酷く緊張しているのか、昨日から食事も飲み物も喉を通らないでいる。


私はアイシャの隣に座り、手を重ねた。



「……ローズ」

「不安だろうけど、私やシエル、ここにいるみんなで出来る限りアマンダの支えになる。だから1人で抱え込まないで」

「本当に、みんなには感謝してもしきれない。ありがとう」



ドアがノックされ、部屋に緊張が走った。



「はい」

「シエル様……」

『アマンダが到着した。客間に通している』

「ありがとうございます」

『本当に1人で平気か?』

「はい」



アイシャは笑顔を残し、使用人と共にアマンダの待つ部屋へと歩いていった。


私の気持ちを察してくれたのか、シエルが肩を抱き寄せてくれた。



『きっと大丈夫だ』

「えぇ……」






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