Rose of blood
誰からの手紙か分からないからか、妙にドキドキした。


いったい誰からだろう。



ローズへ

元気に過ごしてるか?
中々落ち着かず、文をだすのが遅くなっちまった。
すまねぇ。
俺たちゃなんとか生きて、色んなところを転々としてる。
二枚目の紙に地図が書いてある。
そこにカインが眠ってる。
出来るだけお前さんの近くに眠らせてやりたかった。
もし良かったら、会いに行ってやってくれ。

ジオラ



私は急いで二枚目をめくり、地図を確かめた。


記されている場所はここから馬車で2時間も掛からない場所だった。



『ローズ?』

「ジオラさんから……」



私の持っている手紙を読むと、私の頬に流れた涙を拭い抱きしめてくれた。



『子供たちも連れて会いに行こう』

「いい、の?」

『あぁ、元気な姿を見せてやろう』

「……ありがとう」






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