Rose of blood
今だけじゃない、たまにこうして悲しそうな目をする。


でもその度にふれてはいけないような気がして気付かないふりをするの。



『そろそろ戻ろう』

「うん」



さっきの顔が嘘だったかのように今は微笑んでいるシエル。


いつか話してくれるかな。


私たちはお城へ戻り、久しぶりに一緒に夕飯を食べた。


純血のバンパイアにとって食事は吸血で、ご飯を食べるのは娯楽のようなものなんだとか。


混血のバンパイアは人間の血も流れている為吸血とご飯が必要らしい。


私に合わせて一緒に食事をとってくれるシエルの優しさが嬉しかった。


やっぱり、好きという感情は圧し殺せそうにないと思った。






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