海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜
その浩二の言葉に、美由紀は笑いだした。
「変わんないな…、浩二君のその根拠のない自信…。」
美由紀が、笑い終えて言った。
「そんなに笑う事ないだろ…。」
浩二は、口を尖らせた。
「昔、浩二君の所へ行くと…、その自信を分けてもらったな…。」
「そう…だっけ!?」
「やっぱり、浩二君は演じ過ぎで、忘れていたんだね。根拠がなくても堂々としていてかっこよかったよ。…だから、好きだった…。」