海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜


「どういう事ですか?」

仁藤は早く浩二の言葉を聞きたかった。

「先輩に対して意見するなんて良くないけど…、明かに戸惑っているよね?自分が演じている役の動きや言葉が、その後の芝居の中でギャップを感じてしまっている。だから、その都度台本通りにしてもしっくりこなくて、セリフを間違えたりしている…違う?」

仁藤は、浩二の問いに黙って頷き、次の言葉を求めた。


< 50 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop