海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜
「どういう事ですか?」
仁藤は早く浩二の言葉を聞きたかった。
「先輩に対して意見するなんて良くないけど…、明かに戸惑っているよね?自分が演じている役の動きや言葉が、その後の芝居の中でギャップを感じてしまっている。だから、その都度台本通りにしてもしっくりこなくて、セリフを間違えたりしている…違う?」
仁藤は、浩二の問いに黙って頷き、次の言葉を求めた。
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