海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜
「えっ!?」
「だって、自分が傷付きたくないから相手に全部言ってもらおうって感じみたいで…。」
狼狽している浩二に、仁藤は鋭く突っ込みを入れた。
「そうだよ……な。卑怯だよね。」
浩二があっさりと認めた為、仁藤はすっかり慌ててしまうのだった。
「えっ…、松浦先輩、そこまで言ってないです…よ。誤解です。」
「でも、そういう意味にきこえたけどな。」
「そんな……。怒ってるなら謝ります…。言い過ぎました。」