海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜


そこで、汐莉はもう一度頭を下げると、浩二のそばに寄り、

「私達がいないからって、もえちゃんに変な事したら、ダメよ!」

と、浩二の耳を引っ張って小声で話しかけた。

「いてぇな。」

浩二は、汐莉から逃れ、耳を押さえながら、

「ともちゃんに、…そんな事しねぇ〜よ。」

と、口を尖らせた。


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