先輩と私と彼氏
私が先輩をはじめて見たのは体育祭の練習中だった。

先輩はすごく真剣な表情で団の人と喋っていて、私はもっていた重い段ボール箱を落としてしまった。

"やばい…"

「葉月~何やってんの?」
「やばいょ…」
「はっ?」
「やばいよ!!ちぃちゃん!」

私はちぃちゃんの肩をグラグラと揺らした。

「なにが!てか、肩痛いから!!」
「あっ!ごめんね(pq-ω-`)」
「で。なにがやばいの?」
「あそこみて!」

私は先輩の方を指差した。

「2年の先輩達じゃん。それが?」
「あのTシャツ、肩までまくりあげてる人だょ!!」
「あのひとが?」
「カッコいい!!」
「…(-д-)葉月、先にいくね」
「えっ?!なんでよ?」
「おいてくよー」
「待ってよ、ちぃちゃーん!!」

ちぃちゃんはカッコいいと思ってないみたいだけど、本当にカッコいい!!
ちょっと頑張ってみようかな?
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