RE;君がくれた勇気
少し時間がたつともうあたしのポジションは決まってきた。高校に入って部活にも入って、生活はすっごく変わった。
今まででは考えられないぐらいクラスの人と話すようになったし男子とも普通に接することができるようになった。部活では、中学の時に先輩ともめたので、それがまた起きないようにニコニコしててしゃべるけどちょっとずれてる子を演じている。先輩方のことはすっごく尊敬してるし、いい人たちだとも思う。だけど、まだ中3のときみたいに素でいれるわけでもない。
最近は家にかえっても両親の口喧嘩の間にはさまれ、学校の予習とかを義務的にこなしていたら、私のほんとの居場所は寝るときのベッドの上と咲月とのメールだけになってしまった。
学校をでると真っ先にケータイを開いた
『クラスの人と話した(*≧∀≦*)dishがいるから安心(^^)』
送信。
咲月からのメールはあえて期待せずに待つ。あたしも返信二時間後とかよくあるから気長に日付が変わるくらいまで待つつもりでいる。
『お前ホンマにdishすきやな^^』
返信早いし!!
『姫と冷血女王にもまたあいたいな(☆∀☆)』
ケータイの画面に咲月の端末に向かうメールが大きく写っている。この瞬間が緊張するんだよな/△\
『また会えるよ(*^^*)』
そうかな それにしても今日は返信早いな!
『咲月にもまたあいたいな☆ヘ(≧▽≦ヘ)♪ 何部に結局入ったん?』
咲月前は野球部に入ってたけどなぁ。続けるのかな?
だめだ 頭の中がもう興奮してぶっとんじゃってる〃
思考回路があっちへ行ったりこっちに戻ってきたり…あたしの制御範囲をとっくに越えてしまってる
『俺は男バスに入ったよ(^^)』
えーーーーーーーーー!!
マジ!??
イメージ全く違うんですけど。咲月が日焼けしてないイメージなんてないんですけど
『なぜに男バスなん?』
深入りしすぎかな?大丈夫かな?
『ノリ(笑)』
ノリで部活って決めるもんなん?あたしには考えられないや
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