夏の事。
翌日。
あかりはアヤトの部屋に来て早々、正座になり、生理が来ていないことをアヤトに告げた。


「え、マジで!?生理来てないの?!」


「ん…どうしたら良いかわかんない…」


勇気を振り絞り、あかりはアヤトにそう言った。


「えー…でも確証はないだろ?
しかも生理来てないなんて万々歳じゃん。
生理来ていっつも俺我慢させられたし。
いつも出来るようになるよな?」

あかりの体を気遣うことなく、アヤトはそう言った。

あかりは、アヤトの無責任な態度に怒りが込み上げた。

「そんな問題じゃないでしょっ!!
いっつもゴム付けなかったくせに、なんで…ッ!!」

「だって、ゴム付けない方がキモチいーし。

出来てる確証はないだろ?
あれ、生理って、精神状態で止まったりするって言うじゃん。

だから、今日もヤろうよ。
そんな事言っても始まらなくね?」


あかりは愕然とした。

「好き」だから、アヤトとSEXした。

ゴム付けなくても、「あかりと結婚したいから付けたくない」って言った。



それが嬉しくて、アヤトにそれ以上反論しなかったのに……。


そんなに危機感もないの?
私と本当に結婚したいと思ってる?

なんで私一人だけ、こんなに悩んでるの?


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