俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
校舎の裏側の目立たない場所に、私は拉致される様に引っ張り込まれた。

「昨日も言ったけど、尚哉に手を出すのは止めてくれないかな…」

沙羅の表情が豹変する。

クラスでは目立たない子…そんな事は無い、彼女はかなりのやり手だ。

「なに…するの…」

「あなたの、返答次第よ、何するかなんて。もっとも見れば分かるかな」

沙羅がつかつかっと私に歩みより私の胸倉をつかみ上げる。

「はじめては、綺麗な思い出で有って欲しいよね、女の子なら…」

沙羅はそう言って眉間にしわを寄せた。
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