俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
「そんな割には、お父さんの姿が見えなくなると直ぐに泣くし、その割に、あっさり嫌われたよ」

お父さんはちょっと複雑な表情で私を見詰める。

何だか知らないけど、妙に心が疼く…

「お父さん、あの時は、流石に傷ついてたわよね。お風呂一緒に入るの嫌だって言われた日」

お母さんはくすくすと笑いながらお父さんを見詰めてた。

「それが、今や、見知らぬ男の子と一緒に、人生を語る年に成った。お父さん達が年を取る訳だ」

私はお父さんと話をしていて、ちょっと目頭が熱くなった。

「お父さん、お母さん…」

何年振りだろう。

両親とこれ程、心を通わせて語り合うなどと言う事は。
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