俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
「そう、彼の生活を支えていると言う名目では有るんだけど、体の好い良い訳よ。お金で彼の体を買ってるのよ」

「――そんな」

「今の彼には、スポンサーは必要不可欠、彼らの援助が無かったら、生活なんかしていけない」

私は遠ざかって行く尚哉の背中に向かって走り出そうとしたが、沙羅に腕を掴まれた。

「追いかけて、どうするつもり?」

「どうするって、止めさせるのよ、そんな事…良い事では無いわ」

「でも、止めさせたら、尚哉は路頭に迷うわよ。ああ見えて、意外と脆いんだから」

そう言って沙羅は嗤った。

「だから、言ったでしょう、彼にあなたは無理だって」

私は、沙羅の言葉が胸に突き刺さって、何も言い返す事が出来なかった。
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