俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
「彼、人気者よ。狙ってる男は沢山いるわ」

ナナコママがそう言った時、背後に気配を感じて、私はドアの方に向かってちらりと視線を向けた」

「あら、祐二、今日は早いじゃないの」

「ああ、トレーダーなんて失業してるのと同じだからね」

男はそう言いながら、私の隣の席に座った。

「良い処に来たわね、こちら、あなたの恋のライバルの筆頭よ」

ナナコママが手で指し示した男は、昨日、尚哉の部屋の前ですれ違った男だった。

「こんにちは、お嬢さん」

笑顔が優しい印象の眼鏡の男性は私に向かって、そう挨拶をした。

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