*フレンズ*

決めつけないで  恋





――朝


昨日泣いたからか、目は少し腫れていた。



「…学校行こう」



彩に会いたい…。


会ってもっと話がしたい。


彩のすべてを知りたい。


しばしば学校へ行く準備をして、リビングに行った。



「…おはようお母さん」

「……あら、恋おはよう…」



お母さんはお姉ちゃんの死以来、うつ病になった。


反応も遅くなったし、顔も急に老けた。



「…朝ご飯、食べるわよね?」

「うん」



お母さんはゆっくり立ち上がりキッチンに向かった。


アタシもテーブルに行く。




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