*フレンズ*
「…ねぇ?彩のそばに…いちゃだめ?」
楽しくなくてもいい。
辛い思いしたっていい。
ろくな事なくったっていい。
アタシは…彩と一緒に居たいの。
「………」
彩と目が合った。
冷たく冷え切った目。
お姉ちゃんと同じ目…。
「………ねぇ?」
彩が少し微笑んだように見えた。
「…あんたは私が何してたって、あんたがどんな思いをしたって、私とそばにいたいっての?」
「そうだよ。アタシは何があっても彩と一緒にいる、守る。そう決めたから」
これが本当の気持ち。
これが彩に伝えたかった言葉。
1日前に初めてあったアタシと彩。
たった1日だけど彩と一緒にいたいって心から思える。
彩の事なにも知らない。
彩だってアタシの事なにも知らない。
でも、これからお互いに知っていきたい。