*フレンズ*




その日から私は屋上や教室には行かず空き教室にいた。


すべては恋から避けるため。


この教室は誰も来ない。


先生も生徒も…私だけ。


いつも一人だったから慣れてるのにちょっと悲しい気分。


いつもなら恋が煩いくらいに隣にいるから。


食堂にも5時間目が始まってから行くようにした。


おばちゃんも私のためにと残しててくれるし不便な事はない。


これからはここが私の居場所になるのだろう。


あれから恋はどうなったか知らない。


食堂で私が怒鳴った相手もどうなったか定かではない。


これだけ言えるのはもう私や恋には近づかないだろう。






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