おしえてください、先生。

先生はお熱


ふかふかのお布団に包まれる、最高の休日。

休日だし、もう少しゴロゴロしたいなぁ~。なんて、アレ?



お布団とは違う固い感触が、身体にぴったり張り付いている。

それはとても温かくて、気持ちいい。

つい、その感触にすり寄る。



やっぱり、温かい……。もっとくっついていたいなぁ……。

でも、そろそろ起きないと、お母さんが……って、あれ?

お母さん、今日出張だったような……?



その瞬間、パチリと目を開ける。

あ、き、き、昨日……っ、雷雨で……。ゆ、雄悟先生が……って。



「うわあっ」



目の前に広がる雄悟先生の胸元。

スウェットは着ているけど、温かくて固いこの胸は、男の人……雄悟先生のものだと教えてくる。

私はどうやら先生に抱きしめられながら寝ていたようで、緩んでいるその腕からそっと抜け出した。

ホッと息を吐いて、寝ている先生の隣に座って寝顔をのぞき込む。

先生の寝顔はいつもと違って無防備でかわいい。
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