性別≠不一致
契約書

まだ昼食を摂っていないことをしると、マミさんは海鮮ドリアを作ってくれた。


冷凍庫からドリアを取り出したから冷凍食品かと思ったけど、調理済みのドリアを冷凍して保存していたらしい。


つまり手作りというわけだ。


手の込んだ調理はマミさんが担当しているらしく、朝早く出勤してその日の分の仕込みをしてから大学院に行っているらしい。


出来上がりをパクリと一口。


バイトが作ったとは思えないハイクオリティに、自然とスプーンが進む。


「凄く美味いです。もしかしてホワイトソースを一から作ってます?」


「そうよ。よくわかったわね」


「俺一人暮らしなんで、少しだけ料理するんです」


男子厨房に立たずという言葉があるけれど、今時の男子は料理の一つや二つは覚えていないとやっていけない。


俺はコンビニ弁当が苦手だったし、自分で料理を作っていたら色々と詳しくなっていた。
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