選択
「まま・・まま・・まっ・」
由紀の様子がおかしい!

「由紀!!」

「あ゛ぁ゛ ま゛ぁ゛ 」

「由紀!」

由紀が喉を掻きむしりながら床を転げ回る

「由紀!」

私は由紀を抱き抱えようとする

「た・!たす・・ま゛まぁ」
「由紀!!」

悲鳴に近い声で娘の名前を呼んだ瞬間

由紀は動かなくなった

「ゆ・・」

私が由紀を再び抱き抱えた時由紀の腕がダランと垂れさがった

開いてはいるが何もみていない目

「・・由紀・・?」

まさか・・まさか・・まさか・・

「由紀?」

話し掛けても何も答えてくれない

口に耳を近づけてみても呼吸が感じられない

瞬きもせずに見開いた目

突然起こった出来事に頭がついていかない

由紀は・・・

「いやぁぁぁぁぁ」

嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!
私は動かない人形の様な由紀を抱きしめる事しかできなかった・・・・


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