先見の巫女
「奥狐の神と話をしましょう?」
その提案に長の顔が強張る。
「そ、それは………」
「お前等なんの為にこいつを呼んだんだよ。こいつを危ない目に合わせるだけなら帰るからな」
朱雀は眉間にシワを寄せて立ち上がる。
「帰るぞ」
「す、朱雀!?」
手を引かれ続けて立ち上がると、晴明様も一緒に立ち上がる。
「…私も我が子を危険にさらすだけなら帰らせてもらいます」
いつも穏やかな晴明様の表情が冷たいものに変わっている。
…晴明様…怒ってるんだ…