先見の巫女
―バキッ…ミシッ…
草や枝共に地を踏み締め山を進む。酷く険しい道のりだ。
…少し足が痛くなってきたな…
草履で山道を進むのは少し無理があったようだ。
「雛菊、大丈夫か?」
あたしより少し高い位置から朱雀が手を差し延べる。
「うん…大丈夫みたい」
朱雀を心配させちゃいけないよね…
だから無理に笑って朱雀の手を掴んだ。
「…ったく…嘘が下手だなお前は…」
「えっ…きゃあぁっ!?」
気付いた時には遅く、視界が反転して朱雀に抱き抱えられていた。