いい意味で
いやしかし、かおりちゃんもゆりかちゃんも可愛くていい感じだ。
今日のおんちゃんとりうは、だいぶテンション高いことになるだろうな。

そして僕等は、予約しておいた居酒屋に向かった。
本来はそんな事しないけど、ちょっとかっこつけたかった僕がいたからだ。

線路沿いを恵比寿方面に向かい、桜の季節なら席から花見が出来るお店。らしい。

おんちゃんとりうは、そこまでの道すがらで、若菜さんとお友達二人とはもう仲良く話してる。
僕は、先頭を歩きながらお店を探す。
だって行ったことなんてないんだ。見つけられなかったらどうしよう。ドキドキする。

だがどうにかこうにか無事店を見つけ中にはいる。うん。まぁまぁいい感じの店だ。

女の子は女の子で、男は男で列になり座り、なんだか合コンみたい。
そわそわしながら、「なんかおしゃれだよね~。」とかおりちゃんが言ってるのを聞いて嬉しくなる。

そして各々が頼んだ飲み物がテーブルに着いた。

「それじゃあお疲れ様~!!かんぱ~い!!」と、おんちゃんが音頭をとり乾杯する。

かおりちゃんとゆりかちゃんも青森に住んでいる子で、せっかく東京来たので僕等と遊ぶことにしたらしい。

おんちゃんとりうと若菜さんは、すでに気心の知れてる友達のようなノリだ。
というか若菜さんがちゃんと、おんちゃんとりうのフリに答えてるから凄い。

楽しい雰囲気で、酔いも気持ちいい。
若菜さんやかおりちゃん、ゆりかちゃんの高校の時の話、昔の話。
僕等の話にけらけら笑う三人。
やっぱり、若菜さんは普通の女の子と同じように時間を過ごしてきたのだな。
そして友達といるからだろう。
笑顔がリラックスして、違う顔も見せる。

結婚式の後で、ある程度お酒も入ってるからだろうけど。
時間がたつにつれ、皆がどんどん打ち解けてきているのがわかる。

こんな事言っているが、僕も酔っ払い。
楽しいな。今日はいい日だ。
< 58 / 114 >

この作品をシェア

pagetop