LOVE SONG
「どうも、助かりました」

成田は素直に頭を下げた。

「どういたしまして。けど、なんなの?あの子たち?」

「多分、有り難いことにCityNoiseの熱狂的なファンの子だろうな。見つかっちまって、いきなり追っかけて来るもんで、思わず逃げちまった」

「いいじゃない、話して、握手して、サインでもしてあげれば」

「プライベートは邪魔されたくねーの」

「邪魔って…。じゃ、私もこれで失礼します」
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