LOVE SONG
その頃、中里は、岩崎舞子のレコーディングスタジオに顔を出していた。

「あ、中里先生ですか?」

舞子が中里を見つけて小走りで寄って来た。

「ええ。はじめまして。どう?調子は?」

「はい、とってもいいです。ただ、やっぱり、緊張しちゃって」

「そっか。初めてだもんね。詞は、気に入ってくれた?」

「はい、とっても。すっごいかわいくって」

「具体的に言うと?」
< 138 / 212 >

この作品をシェア

pagetop