LOVE SONG
料理が運ばれて来て、二人は胸の支えが取れたように和やかに食事を始めた。

「でも、中里が元気そうで良かった」

「お陰さまで」

「仕事も順調のようだな」

「うん。今とっても楽しい」

「中里は、作詞家になって正解だったな。俺の為に才能の芽を摘んでしまうような事しなくて、本当良かった」

「それはわかんないよ。不破さんのお嫁さんになってたら、もっと幸せだったかもしれない。直子言ってたよ。すっごいいい人だって、ベタ褒めだった」
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