LOVE SONG
「っ!来るのか?」

「あ、悪いけど、渋座に会いに来るんじゃなくて、俺とデートしに来るんだからな」

「は?お前と?」

「今からバレー見に行くんだ」

「バレー?」

「そ。Vリーグ。渋座も一緒に行くか?」

「行かねーよ」

「あっそ。じゃ、もう来るんで、またな」

と、前迫は部屋を出たが、直ぐにまた顔を覗かせた。

「曲、書く気になった?頑張って書けよ。じゃ、行ってきまーす」

と、言うだけ言うとドアを閉めて行ってしまった。
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