一人こっくりさん
第十八章 終結
「………………ん」

 俺は目を開けた。

 えっと、この独特な匂いは――。

「病院?」

 肩を見ると、包帯ぐーるぐる。
 あれ? 結構重症? とか思ったり。
 うわ、点滴ついてるし……。

 頭を動かし、辺りを見回す。
 ――が、誰も居ない。

 と思ったらタイミング良く

 ガラッ

 誰かが入ってきた。

「あ、駿」

 俺は普通に反応した。
 しかし、駿の反応は普通じゃなかった。

『優ーーーーーっ!!?』

 なんだよ、大きな声出して。

『先生っ!! 優が目覚ました!』

 先生って、誰?
 答えはすぐに見えた。

 白衣を着た、いかにも医者って感じの人が入ってきた。

『目が覚めたのかね!?』
 医者がすごい勢いで聞いてきた。

「あ、はい」

 俺はまたしても普通に答えた。

『君、一ヵ月程眠っていたんだよ』



 …………絶句。
 
 
 
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