スニーカー
赤色スニーカー




ガタンゴトン---
電車に揺られて30分程だろうか。見渡す限り海だった私の目に、大きくて少しピンクがかった建物が写った。この辺では一際大きくて目立つ建物だ。「夏の大処分セール!」という大きな垂れ幕も見える。


あれこそ、私の目的地。


今日、私はスニーカーを買いにあの大型ショッピングセンターに行く。彼氏と一緒に・・・なんて言えたらカッコイイのかもしんないけれど、生憎私は1人だ。
友達もみんな部活やら、塾の夏季講習やらで誘ったけれど断られてしまった。


正直、1人で買い物とか寂しすぎる。本当は友達に断られた時に止めようかな、とも思った。


---それでも私が買い物に来たには理由がある。









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