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おそろいスニーカー



「でねっでねっ!『......君が好きなんだ。付き合ってくれないか。』だってっ!ヤバクない?まじヤバクない?かっこよすぎじゃないっ?」

「......ちょっと。うるさすぎだから、沙希」


蝉がミンミン五月蝿い夏本番。だけど、私の目の前にいる親友の沙希は、その蝉の声さえもをかき消す大声で語っている。


「えぇ~!五月蝿いはないでしょぉ~!やっと親友の恋が叶ったっていうのにさぁ~~!」


そう。何を語っているかというと、沙希のノロケ話。

沙希はなんと、昨日、ずっと好きだった人に告白されたらしい。その様子を私に漏れなく報告して、喜びを分かち合いたいらしく、こうして語っているという訳だ。


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