ヤクザと恋愛
~早瀬セイナ~
「「わぁー!凄い!」」
私と麻美さんは目の前に並んだ料理に興奮していた。
「うるさい。大人しく食えよ。」
何故か機嫌の悪い河瀬さんが言った。
「もぅーいい加減にしてよね!テンション下がるじゃん!」
また河瀬さんと麻美さんが喧嘩を始めた。
私の隣に座っていた陽くんは呆れていた。
「陽くん、私お刺し身食べれないんだけど…。食べてくれる?」
「セイナ、食べれないのか?」
陽くんの言葉に頷くと、
「いいよ。」
そう言って陽くんはお刺し身6切を自分のお皿に移してくれた。