You are ドリーマー★

「えっとこちらは…」

「こんばんは、夜分にすみません。私こういうものでございまして」


私が紹介するより先にテキパキと礼儀正しく挨拶をしてしまう。


「まぁ!芸能事務所の方…!?」

「今回女性アーティストのデビューに力をいれておりまして、ぜひ美久さんの歌声を世に出したいと思ったんです」

「あらあらあら…!こんなところじゃあれなんで、良かったら上がってくださいな…」

「あ、それでは失礼します」


お母さんはすっかり丁寧な鈴宮さんのぺースに乗せられてしまった。


< 25 / 47 >

この作品をシェア

pagetop