そら。―HAPPY STORY―

「…はぁ…?」


呼吸が止まったかと思った。


廊下を通り過ぎていく、女子の背中を無意識に追いかけた。



「アイツん靴箱。何入れたの?」


「ん?ほら、この前アイツ襲わせた時撮った、下着写真。すっげー蒼くなるよ、あの女!」




『襲われたの』


言えないのか?




『ねえ、あのね香…』


『何でもない…』




『あたし、離れないよ』



幸せになって、香。











「―――」






< 130 / 152 >

この作品をシェア

pagetop